百害あって一利なしなどと言われるタバコ。
管楽器奏者の中には呼吸器の故障、肺活量の低下などを気にしてタバコを吸わない人もいますが、プロ・アマ問わず、管楽器奏者には意外と喫煙者が多いと私は感じています。
そんな管楽器奏者がもし禁煙をすると・・・
今日はそういうお話です。
【注意】
私はタバコも医学も専門的に研究をしたわけではありません。
また、諸説ある事柄についても自分の判断で多く触れています。
それらを踏まえた上でお読み下さい。
タバコについて
タバコに含まれる化学物質は約5,300種類と言われています。
その中にニコチン、タール、一酸化炭素、ヒ素など有害物質が2,000種類以上が含まれています。
これが喫煙が様々な病気のリスクを高めると言われている理由です。
ではタバコを吸うと身体に起きる反応を見ていきましょう。
まず、肺からニコチンが体内に取り入れられ、アドレナリンが分泌されます。
それにより心拍数が上昇し、血管が収縮して手足が冷えます。
この状態は長く続くわけではなく、約20分で元の状態に戻ります。
喫煙直後に高くなったニコチン血中濃度は約2時間で半分以下まで減少します。
ニコチン濃度を維持するために脳からニコチンを摂取するよう指令が出ます。
これがタバコの依存性です。
1本目のタバコを吸った瞬間から体内ではこのような反応が繰り返されるということです。
では、禁煙するとどうなる?
禁煙とは即ち、先ほど説明した喫煙後の反応の最後の部分、「脳からのニコチン摂取の指令」を無視するということです。
喫煙から約2時間後に訪れる誘惑に打ち勝ち、8時間耐えると血液中の一酸化炭素濃度は正常値(喫煙しない人と同じ)に戻ります。
24時間後には、肺から毒素を出すために、咳が出始めます。
48~72時間経過すると味覚・嗅覚が鋭敏になります。
といっても、喫煙によって鈍くなっていたものが正常に戻るだけです。
「禁煙するとご飯が美味しくなる」などの話はよく聞きますね。
別に美味しくなるわけではなく、喫煙のせいで感じる美味しさが低減していただけです。
4日後あたりから頭痛、吐き気、痙攣などの症状が出ます。
ここが禁断症状のピークです。
これを乗り越えると症状が徐々に薄れていき、1~2か月程度でタバコへの依存がなくなってきます。
このままタバコを吸わずにいると、禁煙開始から6~9ヵ月頃には肺の中がキレイになり、咳・倦怠感・息切れなどの症状がほとんど無くなります。
長い道のり・・・
禁煙は大事。でもタイミングをよく考えよう。
禁煙の過程で咳・頭痛・吐き気・痙攣などの症状が出ることを知っていただきました。(症状や程度は個人差があります)
24時間後 ・・・ 咳が出る
3~4日後 ・・・ 頭痛、吐き気、痙攣などの症状が出る
6~9か月後 ・・・ 咳などの症状がなくなる
でしたね。
管楽器の演奏をする以上、咳や吐き気は大敵ですね。
そうです、私が言いたかったのは禁煙をしようという話ではなく、
禁煙はタイミングをよく考えて計画的に!!
ということです。
動画でもご覧いただけます
この記事とほぼ同じ内容が私のプロデュースするYouTubeチャンネル、musiCLabo〈Y -igrec-〉に投稿されています。