こんにちは。
クラリネット奏者の藤原です。
今日は運指のお話。
ですが運指についてアレコレ書くのではなく、1冊の本の紹介になります。
クラリネットをはじめると先輩や先生から
「ドの指はこう、レの指はこう、ミは・・・」
という風にまずは運指を習うと思います。
そして金管楽器と違い木管楽器は運指と音が必ず一致します。
アンブシュアや息の不具合で倍音が鳴ってしまうミスは起こりますが、例えばトランペットのようにミとラとド♯とが同じ指なんてことはなく、「この指で吹けばこの音が鳴る(はず)」というシステムになっています。
どちらが楽かはわかりません。
人それぞれだと思います。
ですが、実際に音階や曲を吹いてみると最初に習った指では演奏不可能(物理的に指の移動が不可能)だという経験をすると思います。
そこで新たに覚えるのが「替え指」ですね。
「ドはこの指って教えたけど、この指でもドが鳴るよ」というケースがクラリネットには沢山あります。
最初に沢山教えられても混乱するし覚えられないので、
基本の指(すなわち最も汎用性がある指)だけを最初に覚え、必要になる度に替え指を教わり覚える
の繰り返しをすることになります。
ですが、それでは困ることがあります。
例えば学校の部活動でクラリネットを吹いている人が1・2年生の時に演奏した曲では使う必要のなかった替え指が3年生になった時に必要になったら・・・
教えてくれる先輩がいない・・・
あるいは先輩がいたとしても偶然にも全員が今までその替え指を使う必要性がなかったので誰も知らない・・・
というケースですね。
最近はネットで調べれば大半のことは解決するのですが・・・
やはり手元に調べるツールがあると便利ですよね!
そこで必須アイテムとなるのが
運指表
という物です。
要するにドの指はこう、レの指はこう・・・
というのが書かれているリストです。
大抵は楽器を購入するとそのメーカーが作成した運指表がセットで付いているのですが、楽器によって付いてこなかったり、学校の楽器や自分の楽器でも長年使用している人は紛失しているというケースもあると思います。
そこで本日紹介する一冊!
吹奏楽のためのクラリネット運指本
角田晃・松本健司 共著
ドレミ楽譜出版社
ISBN 978-4-285-12558-0
本体2,000円+税
運指表
ではなく、
運指本!
クラリネットの運指が全88ページにわたって説明されています。
1枚の運指表で足りることをなぜわざわざ本にする必要があるのか・・・
それが私がこの本を薦める理由です。
先ほども言いましたが、クラリネットには沢山の「替え指」が存在します。
その替え指は運指表にも載っています。
しかし、この本では運指に加え、
どのようなケースでどの替え指を使う必要があるのか
を譜例付きで示してくれています。
とても便利です!
この本で事前に知識を得ていればいざという時に慌てることもありませんし、予習していなくてもこの本が手元にあればすぐに解決します。
クラリネットを吹くなら是非一人一冊!
あるいは部活・団体の備品で1冊!
持っていて損はありません。
いや、むしろ持っていないと損かも!?
ということで、クラリネット吹きにお薦めする1冊の紹介でした。
皆さんのクラリネット生活が少しでもより充実することを願っています。