こんにちは。
クラリネット奏者の藤原良行です。
今日は音楽の分野におけるプロとアマチュア(学生含む)の違いについて書こうと思います。
音楽の分野と一口に言いましてもいろいろなジャンル・スタイルがありますので、ここでの話は
・クラシック音楽の分野
・プロの演奏団体とアマチュアの演奏団体の違い
についての話という前提で読んで下さい。
プロの演奏家とは・・・
そもそもプロとは何でしょうか。
プロとはProfessionalの略で、演奏家の場合は演奏で収入を得ている人ということになります。
もう少し踏み込むと厳密にはその収入で生活している人のことをプロと呼び、副業で演奏活動を行っていて収入がある人をセミプロと呼び区別することもあります。
プロかそうでないかはどれだけ上手かではない
ということです。
極端な話、下手でもその収入で生活をしているのならばその人は「プロ」です。
プロとアマチュアの違いは・・・
ではプロとアマチュアの音楽活動は実際に何が違うのでしょうか。
演奏団体におけるプロとアマチュアの違いを見ていきましょう。
プロの演奏団体の主な活動は
①演奏会
②レコーディング
③クリニックやイベント
が中心になります。
①の演奏会に関してはプロに限らず全てのアマチュアの演奏団体が行っていますね。
演奏をするために団体が結成されているのですから。
有料の演奏会をしてチケット収入から経費を差し引いた残りをプレイヤーに分配すれば収入にもなりますね。
そういう意味ではアマチュア音楽家でも演奏で収入を得ることができます。
②と③に関しましても、やろうと思えばアマチュアの皆さんでもできます。
実際にCDをリリースしてる団体もありますし、定期的にクリニックを開催したりモデルバンドとして参加している学校・団体もあります。
つまり活動内容はプロもアマチュアも同じなのです。
違いはその過程にあります。
学生やアマチュアの皆さんは一つの演奏機会(本番)に向けて何週間も何か月もかけて合奏をして演奏を仕上げていると思います。
しかし、プロの演奏団体は違います。
例えば2時間近いプログラムの演奏会をする、あるいは1枚のCDを作成する場合、本番の3日前から練習が始まります。(公演の規模や内容によって例外もあります)
小さな演奏会や、慣れた曲目での本番の場合は練習が1日だったり、当日のゲネプロだけ(我々はこれを「ゲネ本」と呼んでます)だったりすることもあります。
基本的には楽譜は事前に受け取っているケースが多いのですが、練習初日に練習会場で受け取るというケースもあります。
新曲初演で楽譜が練習初日にまだ完成していなかったという経験もあります(笑)
そうです、
プロとアマチュアの違いは準備時間(期間)です!
要するに何が言いたかったのか・・・
現在、吹奏楽コンクール真っ只中ですが、コンクールに限らず、本番に向けて個人練習・パート練習・セクション練習・合奏を長期間重ねて本番に挑みますよね?
本番の3日前から練習を始めた学校・団体なんて1つも無いと思います。
勉強のためにプロの演奏をCDや演奏会で何度も聴いたという人も多いと思います。
でも皆さんはそのプロの演奏の何倍も時間をかけて、こだわりながら、丁寧に練習してるんですよ。
アマチュアはプロよりも上手で、プロよりも緻密で、プロよりも安定した演奏ができる可能性があります!!
諦めずに、妥協せずに、精一杯理想の演奏目指して頑張って下さい!
私はプロの奏者の演奏会だけでなく、アマチュアの皆さんの演奏会もよく聴きに行きます。
コンクール会場にもよく出没します。
素敵な演奏に出会えるのを楽しみにしています。